「西洋美術とジャポニスム」
『シノワズリーからジャポネズリーそしてジャポニスムへ 』
19世紀の印象派の画家たちに日本美術が大きな影響を与えたのは、広く知られています。ゴッホやモネ等の作品に、浮世絵や扇子や着物などの日本的事物のモティーフを見出すのはさして難しくありません。そうした、ある種の異国趣味的な日本趣味にとどまるものは、18世紀のロココ時代に中国の風俗・工芸・装飾モティーフなどへの嗜好が「シノワズリー(中国趣味)」と呼ばれたように、フランス語で「ジャポネズリー(日本趣味)」と呼ばれます。それに対して、西洋美術の根本的な変革に関わる日本美術からの影響は、「ジャポニスム」と呼びます。「ジャポニスム」とは、西洋美術の造形原理、自然観、その背後にある美学・美意識・世界観など、より深い意味における日本美術からの影響に対して用いられる言葉です。
主催
ハリウッド美容専門学校・大学院大学、ハリウッド大学院大学 5F ホール
日時
2024年 6月19日(金) 18:20~19:50